人間が「死」を克服し、肉体の死の後も、仮想空間で生き延びている、という世界を描いた短編。死があるからこそ、生を感じられる。そういった、当たり前のことを再確認させてくれる、すばらしい短編小説でした。
黒澤伊織です。旧ペンネームは山野ねこ。出版するときに、なんか作品とそぐわない名前だったので、重めの名前に変えました。 作風としては、社会派の小説が多いです。…
じんわりと、深く染み入るような温もりに満ちた物語でした。 そう遠くない未来に、魂の複製が可能になり、死と魂の概念は変わってしまうでしょう。作中で提示されるような人格のメモリーか、それとも今研究が…続きを読む
シリアスな作品です。私はこの作者を誤解していました……(すみません)死を乗り越えることの「デメリット」とは何なのだろう?作中、「データ化にデメリットはない」という言葉が出てきて、しばし、作者と…続きを読む
考えさせられました。亡くなった人の人格を保存できる近未来。「死」という概念が現代とは異なり、軽いものとして捉えられています。しかし、主人公の父親が選んだ道は少し違うみたいです。そして、主人…続きを読む
短編には星MAX2つの信条なだけで、読者を深く考え込ませる、良い短編だと思いました。死ぬ本人としては、登場人物と同じ行動を取るでしょうね。死んだら終わりですから。でも、残される家族のことを考える…続きを読む
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