ローキックすなわち、足払い、はしたない、警察沙汰で恥さらし、バチ当たり、それで立場なし。でもそれを足掛かり、に立ち上がり、有田焼、のようなありがたみ、テンポ良い立ち回り、を感じる作品でした。病み上がり、のせいかオチがわからなかったですが、何かがいい。
終盤まで続くハイテンションな掛け合いに腹を抱え、最後の彼の一言で笑いが固まります。
男は悪いことをしたらバチが当たるという。待ち合わせに遅れた男に立て続けにバチがあたり、その理由は…という内容ですが、理由は小説の中では明記してありません。思い当たった時、ゾワッとしたものが背中を這いあがりました。
いやー、これはヤバい。主人公の通知表の備考欄とか大変なことになってるだろう。そして彼女が我慢強い。もう見捨てて良いと思うよ。
彼に善悪の判別が付かないんじゃあ、しょうがないですね!そんな風に笑って許してしまえそうな、特異体質コメディでした!
多分裏では恐ろしいことが起こってるんでしょうけど、テンポの良い掛け合いが始終あって楽しかったです。特に唐突に主人公がさらりとサイコパス宣言するあたりが好きです。読みやすい文章に、独創的な設定、ひねりがきいたお話で面白かったです
一緒に旅行に行く仲なのになぜこんなにも彼氏のことを知らぬのかと思ったり、達観した彼氏のバチに対する流れるような彼女のツッコミに笑ったり、善悪の判断ついてない彼氏に多少ドン引きしたりキレるもなんだかんだで心配してる彼女が良いキャラしてたり、まぁつまり何が言いたいかと言うと、二人とも最高です(笑)そしてまさかの最後のカミングアウトにえっ……?となりました。短編どころか別の場所でのバージョンがあったらいいなと思える作品でした。
えっ!? ラブコメ!?毛賀不可思議さんのラブコメきたあああああっ!そんなテンションで読み始めました。そして、読み終わった現在ですが、背筋がゾクゾクしております。やられましたね。一筋縄ではいかないと思ってはいましたが、流石です。おっと、お腹が痛くなってきました。こんな良作を皆様より先に読んでしまったバチですかね。