可愛い。狸が可愛い。

狸の呪いが可愛すぎる……。
えぇ、見事にハートを打ち抜かれましたよ。キュンキュンしてしまいましたよ。

主人公と狸のテンポの良いやりとりが読んでいて心地よくて、もっと2人(1人と1匹?)を見ていたいな、と思っているうちに読み終わってしまいました。

人付き合いがうまくない登場人物達が狸と出会い、狸と接するうちに安らぎを得て、狸を通して過去の縁を取り戻す――
魅力的な狸を軸として展開される物語は、暖かい気持ちで読み進めることができました。
読み進める度、私の中で徐々に大きくなっていく狸の存在感。その分、最後の喪失感が大きくて、とても切なくなりました。

結論:狸が飼いたくなるから要注意!!