これはいいSF。二度目の喪失が物悲しい。
世界観がしっかりと固まっていて、本当に未来はこうなるのではないかと思わせる力があります。普遍だと思っていた価値観もころころと変わるものなのかもしれません。
倫理観の移り変わり、に、皮肉も交えて面白いが、ただ、それだけにとどまらないテーマを含んだ小説だと感じる、私の理解力、表現力で表すには難しいようだ文章のリズムがよく、読みやすい
タイトルに惹かれてずっと気になっていた作品。矛盾をはらんだ倫理観の推移を、巧みな構成と淡々とした文体とで描ききっている。淡々としているけども、実はむせび泣いているような気配が漂う。
どうしてもその引っ掛かりを言語化できない。うあー・・・うあー・・・と唸りながら読むしかないのだ。
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