途中息苦しくなったのは、猛暑以外の理由。内容や表現は細かく配慮はされているものの、限りなく生々しいことが分かりすぎる。自分が全く知らない世界ではないので、登場人物それぞれの立場で読むと、具体的な顔が思い出されてしまった。メディアやフォーマットが変わっても、この物語は「今」の話でもある。
出版業界がどんな感じか全く知らないので、「おー、こんな感じで進むのね―」と勉強になる(有用性)んで、本視点で書いてる所に遊び心を感じる(エンタメ性)いい!
本の気持ちになって、本ができるまでの過程を見ていくという視点が非常に面白かったです。今までにない作品かと思います。
課題図書が無く、フリーで選択出来るのなら絶対にオススメの一冊です。他の人とは違いのでる、感想文になりますよ♪
出版の仕事も広いので、ちょっと視点が違うと見える世界が全く違うんですね。面白いです。
本の視点から本が店舗に並ぶまでを描いたという、一風変わった作風の作品だが、読み進めるうちに「実用書の作り方」という隠れた側面が窺えてくる。自分も実用書めいた文章を書こうとしたとき、〝実用性・妥当性・可読性〟の三つを担保する難しさに気付かされたが、それらを併せ持つ実用書が――意外と適当なところもあるけれど――どういった人間たちによって支えられているのか気付かされる。