我輩は本である 〜白紙が紙くずになるまで〜

作者 波野發作

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★★ Very Good!!

途中息苦しくなったのは、猛暑以外の理由。
内容や表現は細かく配慮はされているものの、限りなく生々しいことが分かりすぎる。自分が全く知らない世界ではないので、登場人物それぞれの立場で読むと、具体的な顔が思い出されてしまった。

メディアやフォーマットが変わっても、この物語は「今」の話でもある。

★★★ Excellent!!!

 知っているようで知らない世界。本の誕生秘話ってやつですね。
 出版界の片隅で生きてきた私には、自分たやってきたことの側面を見せられているようで、わかりすぎるほどわかるのです。
 テンポもいいので、楽しく読むことができます。
「とりあえず聞いてみて。ダメならもう誰でもいいや」で、口に含んでいたお茶を噴き出しました。
 さて、問題は、ちゃんとこの本、出るのか、ということですが……。
 類書の多い本はタイトルで揉めそうだなあ。それにしてもこの短納期で作り上げるのって、すごいですね。低予算だし。
 続き、楽しみです。

★★★ Excellent!!!

本の視点から本が店舗に並ぶまでを描いたという、一風変わった作風の作品だが、読み進めるうちに「実用書の作り方」という隠れた側面が窺えてくる。
自分も実用書めいた文章を書こうとしたとき、〝実用性・妥当性・可読性〟の三つを担保する難しさに気付かされたが、それらを併せ持つ実用書が――意外と適当なところもあるけれど――どういった人間たちによって支えられているのか気付かされる。