これほど序盤で引き付ける魅力を持った作品を、少なくとも『カクヨム』で見たことがない。多分、ほかの読者様もそうなのだろう、だからこそ第二話の時点ですでに☆が70越えしていたのだと私は思っています。
ところで、対岸の火事だと思っていたディアーボの脅威が徐々に日本にまで波及してくるという展開の進め方が、緊張感を含んでいてとてもいいですね。そして第三話のラスト、とうとうディアーボが――!!
うーん、次の話を早く読みたいのですが、更新は遅めのようで……。まあ、気長に待つとしましょう。
たった三話で判断するのは早計ですが、良質のパニックスリラーだと私は確信していますっ。皆さまも是非、読んでみてはいかかでしょうか。
得体の知れない怪物が、たった一体で人間を虐殺して回っている…。
そんなニュースがまことしやかに報道されたら。
パニックになるか、それとも所詮はテレビの向こうの出来事だと平静を保てるか…ちょっと想像が付きませんね。
被害者の数字がリアルなんですよ。
日にちの設定とかも超リアル。
具体的な数字を突き付け、時にはぼかすことで、規模を端的に読者へ伝えている…。
海外の災難を被害者数だけ聞いてもピンと来ないように、作中の彼らも、最初は「それ」に気付かないんです。
そして、やがて他人事ではなくなる日。
日本にも、その怪物が現れる日。
いや…怖いですこれ。
映画のような迫り来るホラーとスリルに、目が離せません。