エッセイ編に関してはとにかく作者の小説家としてやっていこうと言う気力や努力が見えて楽しく読ませていただきました。
ハウツー編に関しては、本来ならば記述すべき内容が欠けているように思えます。
たしかに全て無料で電子書籍化したいのでしたらでんでんコンバーターやCSSの知識などは必要になってきます。
しかし一太郎の機能でepubとmobi形式への変換と保存が可能で、自分は一太郎の機能でkdpで出版しました。kdpはwordでの入稿も可能でその為のガイドまで用意しています。
htmlで書いた時との仕上がりの違いについてまで書く必要があるとは思えませんが、有料ではあるが一太郎やwordで簡単に作る事が出来る事を軽く記述しておく必要があるように思います。
5万文字の文字数稼ぎの為にも是非そう言った記述もお願いしたいと思います。
とある騒動を巻き起こし、一時悪名高い渦中の人となった彼の人。
その当時に至る流れから、その後の流れまでを、当人としての想いとともに振り返った本作。
特に、商業の表舞台を去ってから、電子書籍畑で同名にて再浮上するまでの間の空白期間。
ただのツイッター芸人に成り下がったかのように思えた時期に、水面下で行われていた試行の辺りが、実に興味深い。
個人発のWeb公開と電子書籍、そして商業編集の元での紙媒体、これらの経験を踏まえた、今後の物語の展開に期待したい。
---- 2016/07/28追記 ----
後半部分については、筆者の体験を基にした、実用的なハウツー文となっている。
技術的な点で役立つこともさることながら、「電子書籍のクリエイター」の立ち位置を考えさせられるものでもあった。
特に、イラストレーターと一緒に仕事をしていくスタンスの辺りからは、他の業種でも心掛けたい、共通の基礎部分があると強く感じられた。