G-※Cあるいは交合、または合体

 体格に見合ったモノなんだと思う。

 多分、この世界の標準よりも、ずしりと長く、太く、固い。

 少なくとも、日本人男性の標準的なそれではないと、経験値ゼロのわたしでもわかるその存在感。


 わたしも初挑戦だから、流血沙汰を覚悟して、頷いた。



 なのに……。



「あっ、あっ、あぁんっ!」

「くっ――凄いな、全部入った。わかるか、ここに俺が居るのを」

 シーツを掻いていた手を取られ、下腹部へあてがわれる。

 手のしたに、ぽっこりとした膨らみを感じる。


 こういうものなの? ねぇ、お腹の形を変えるくらい大きいって、ありなものなの? 無し、無しよね?



 彼の全てを受け入れた。

 みっちみちに広がってはいるものの、切れてはいない。

 そして、破瓜の痛みというのも無くて。


 ぴったりと腹部がくっつくほどに埋められた幹で、ゆっくりと中をかき混ぜるように腰を動かされ、彼にすがりつく。

 入り口にある小さな粒が彼の肌に擦れて、背筋が仰け反る。


「んんん――っ」

「くっ……あまり、締めんな……っ」


 そんな事言われてもっ。


 彼は幹で中をかき混ぜるのはやめて、今度はゆっくりと腰を前後に動かした。

 下を抉るようにゆっくりと突き込み、一番奥をぐりぐりと先端で捏ねてから、腹側を摺るように引いてゆく。


「あっ、あ、くぅんっ」


 気持ちいい……っ。


 ゆっくりとした動きなのに、熱が加速する。


「あんっ、あ、あ、あっ! フィ、フィリウス、も、駄目っ、あっ、いっ、いいっ! いいよぉっ!」

 

 おなじ調子で中を抉られ、加速した熱が突き抜け、体がしなる。


 彼は、体を強張らせたわたしを、苦しそうな表情で見下ろしながら、最奥まで腰をすすめて暫く腰を止めていてくれた。


「よかったか?」


 抜かないままでそう聞かれ、ふわふわした頭で素直に頷く。


「そうか。じゃぁ、次は俺もいこう」


 そう言うと上体を起こし、わたしの片足を抱え上げた。


「んっ、え?」


 大きく股を開かれる姿勢に驚いている間に、彼は腰を動かしはじめる。

 先程までの緩やかな腰使いではなく、今度は自分が高まる為の、性急な動き。


 ぐちゅぐちゅぐちゅ……

「ひっ、あっ、やっ、あ、あ、あ、あ――っ」



 卑猥な水音と、わたしの悲鳴のような喘ぎ声は、部屋が茜色に染まるまで続いた。


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