あ~あ

寛くろつぐ

あ~あ

「あれ、おかしいな」

「いい加減にしろよお前」

「嘘じゃないと思うよ、今回は」

「えっと・・・・・・とりあえず無いってことでいいんだよね?」

「おいおいその二文字で済ませるなんざ許されないぞ」

「鍵は? ある?」

「気をつけてたからそれは大丈夫」

「くっそー、何で無いんだよ」

「結構高かったよね?」

「こんなことになるなら売っときゃよかったなー」

「散々探した挙句それかよ」

「死んで償ってもらうか」

「すいませんでした」

「せっかくの代物、おまえどうしてくれんのさ」

「そうですね・・・・・・とりあえず」

「タイムマシンだけは無しな。あれにはもう頼りたくない」

「超大変だったもんな、タイムマシン編」

「次やったらもう歴史直せないよね」

「鉄砲がまず無くなるよね、この世から」

「とりあえず、は無しだぞ、いい加減」

「無し、ですよね・・・・・・じゃあ考えます」

「人間もここまで来ると愚か通り越して・・・・・・何だ・・・・・・あれだよ」

「抜け駆けしてるって事はねーか? この中の誰かが」

「ねーよ。俺たち確認しあったよな?」

「のはずだ」

「はぁ・・・・・・どうしてこんなことに・・・・・・」

「ひっ! やめてよ持ってないよ僕は! どさくさにまぎれて触らないでよ」

「ふふふ。ばれたか」

「変態」

「ほんとろくな奴がいないな、このメンバー」

「ま、でも、俺たちでなきゃこの作戦は成功しなかったわけだし? 皆」

「皆必要だったって言いたいんだろうけど、その結果がこのざまじゃなあ」

「むしろ最悪なメンバーってことになるのかも。変態ドジ間抜けそれから・・・・・・」

「メンバーの悪口言ってもしょうがないだろ」

「もっと有意義に使おうよ、時間は」

「やめだやめだもうやめだ! こんな作戦最初から無かった! それでいいな?」

「言ってもよ? 成功したわけだからそこは後世に残したいよね?」

「よく言うぜ・・・・・・お前が一番反対してたくせに」

「楽だったもんなあお前だけは」

「りょ、緑茶のもうって言ったのは僕だよ・・・・・・!」

「ルール作ったのもお前だったな。確かに貢献はしてる」

「歴史が変わらなかったのは確かにお前のおかげかもしれないけどさ」

「ろくな奴がいないんだ。それぞれが貢献しないとチーム組んだ意味が無い」

「分ぁーったよ偏屈禁止だな。はいはい。じゃあこれ」

「を? どうするん・・・・・・ちょっと待てそれチャイルドロック外れて・・・・・・!」

「ん?」

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あ~あ 寛くろつぐ @kurotugu

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