メッセージ性のある異世界ファンタジー

異世界ファンタジーながらメッセージ性も強い作品だと思います。

異なる種族が共存を図る意味について考えさせられます。
種族を無闇に峻別することは、幸せを生まない。拡大解釈かもしれませんが、現世界における民俗や宗教、国境間の紛争にも当てはまるかもしれません。

私はファンタジーをあまり読んだことがないのですが、決して安っぽい文章ではなく、かと言って堅苦しすぎず、冗長でもない。適度な緊張感を持って綴られます。

何よりも、主要登場人物(竜含む)の三人が良いですね。
キャラクターがしっかりしていて読んでいて楽しいです。
特に、ジーヴの言動は老獪でありながらどこか痛快であり、長く生きてきた竜ならではの機転で読者の私たちを楽しませてくれます。
読後感も良いですね♪♪

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