哀しみが降り積もると砂丘になるんだね。
砂丘を一つ超えると、街の灯りが見えた。
ぼんやりと霞んだ弱々しいその灯りに向かって僕と由美は歩き続けた。
満月は相変わらず僕たちの背後を追いかけてくる。
まるで、キャラバン・サライの幻影に縋るみたいに。
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砂丘を一つ超えると、街の灯りが見えた。
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満月は相変わらず僕たちの背後を追いかけてくる。
まるで、キャラバン・サライの幻影に縋るみたいに。