私にとってうつ病とはなかり深い関係にあります。だから、この作品を読んでいて気分が悪くなったり、吐き気がしたり、涙ぐんでしまったり、苦しくなって感情の持って行き場がないほど不安になったり、怒りを露わにする場面も多々ありました。
うつ病はあまり知られていない病気だし今の私に全てわかっているのかと問われれば悟った顔はできません。
一番近いのは主人公の母の様な気持ちでしょうか。心の内を吐いて出し切ってほしいと。何を求め何が嫌なのか。我慢せずに全て吐き出して欲しいと思う。それは親であれば当たり前の事だろう。
けれど、それが簡単に吐き出せるのならそもそも病気になんてなっていない。そこに至るまでにどこかで毒づいてストレスを発散させていただろう。
心の病気は目で見えない。血液検査でもレントゲンでもCTスキャンでも心電図でもどこを診てもらったって何にも出ない。治っているのか悪くなっているのかもわからない。頼れるのは診察している主治医の先生だけになる。だからといって信頼できる主治医出会うまでも時間がかかる。
信頼のおける主治医に出会い、家族が病気に理解を示し、金銭的な縛りがなくなって始めて人は治療に打ち込む事が出来る様になるだろう。
これはそういうお話だろう。うつ病が軽度であれ重度であれその他の精神的疾患であれ、そういうことなんだと思う。
こういう作品が広まって少しでもスタートラインに負担なく立てる人が多くなります様に。そう願わずにはいられません。
タイトルに惹かれて一気に読み進めてしまいました。
私自身、職場ストレスからの適応障害と診断され、現在、今年2月から休職しながらの治療中です。
結婚し、子供がいる中での休職・治療というのは中々順調に行にはいってくれない現状があります。
うつ病、までは行きませんでしたが、同様に精神疾患です。休職する直前は通勤時間はもちろん、業務時間中もやる気が起きない、手が動かない、動機で息苦しくなる、眠いわけでもないのに意識が途切れる、といった症状が日常的に襲ってきていました。
私の場合は休職してからも、会社の人との月に一度の面会は必須で、そこで思わぬ言葉を受けることもあります。(本人は意図していないかもしれませんが)
家では、やはり症状に理解を得られず、言葉で言わないと分からない!と辛くなった時の状況を受け入れてもらえず、消耗してより落ち込むこともままあります。
この時、嬉しいのは友人からの言葉です。重症ではないので、飲みに行こうと誘ってくれ、その場で自分の言葉は少なに私の話を聞いてくれます。また、別の友人は「なんで相談してくれなかったんだ!」と黙っていたことを怒ってくれ、友達なんだから話してくれないと、と諭してくれました。
私は現在、少しずつではありますが、症状は快方に向かっていて、復職に向けて活動を進めていく段階に行こうと考えています。
このタイミングで、この話を読むことが出来てよかったです。
職場で似たような人が現れないよう、自分の経験を元に周りにの人には気を付けていきたいと思います。
長文失礼いたしました。
ありがとうございます。