オレは世界と戦う。だからなるんだ。暗黒の勇者に――。

 あたしこと七織千夜と、チカ(水図千夏)は縦長の丸太のところで残念すぎる出会いをするが……。
 まず、自分を暗黒仮面とか言ってしまう痛々しいチカがインパクト大。見た目も口調も完全なる中二病の発症者であり、ラノベとしては及第点を軽く超えたキャラクターだろう。しかも仮面を取った素顔は凛々しくて美人とか、最強過ぎっ。
 二人の会話に青春を感じつつ読み進めていくと、チカが『何か』と戦っていること、そして秘密を抱いていることも知ることになるが、途中から切ない展開になっていき、いい意味で期待を裏切られた。

「戦友(ダチ)になって世界と戦うんじゃなかったのか? 七織が可哀想だからチカよ、早く戻ってこーいっ」

 ――これは私の心の叫びです(笑) 

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