終 現在
退院した私は
その後生活弱者支援プロジェクトに参加させられ
コンビニでバイトすることになった
このコンビニの店長は別にアパートも経営していたのでそこに住み込ませてもらえるらしい
鬱があるんだし接客は勘弁してほしいと心の底から思ったのだけど
プロジェクトの中に
他に女が出来そうな仕事がなかったため
とにかく1度やってみてほしいということになった
結果から言うと
3度逃げだし
12度泣き出し
うずくまって動けなくなった回数は数知れず
結果
私は来客数がほとんどない深夜1時から5時までのシフトに放り込まれた
この時間は多くても数人しか来客はない
店の拭き掃除と棚の整理が私の仕事になった
そうやって黙々とやるだけの仕事はなんとかこなせた
このコンビニの仕事は今も続けている
アパートの部屋にはネットも完備だった。
引っ越しする人がパソコンを廃棄処分すると聞いた店長が
それを私にともらってくれた
そのおかげで
私は何十年かぶりにネット世界を見た
ただ
あまり長時間は見ていない
見たのは
実家のグーグル写真
まだそこには、かつて私が住んでいた家が存在していた
それを見た私は
ふ~ん
とだけ思ってすぐにパソコンを切った
あれからどれくらい経ったのか
正式にはよく覚えていない
深夜に起きて
仕事して
帰って寝る
その繰り返し
楽しみも何もない
心はずっと空っぽのまんま
たまに
あの元上司の顔がフラッシュバックする
泣きながら起きることもいまだに多い
今日は少し早く目が覚めたので
こうして気持ちの整理のためにと、覚えていることを書きためてみた
これが事実か
ただの創作か
それはあなたが決めてくれたらいい
最後に1つだけ
退職金が4/25に振り込まれたのは知ってる
元上司
最後の金を払ってよ
fin
Woman of the bottom layer ~とある女のぼやき ネガ朗 @negarou
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