キョンのいないこの世界全てのハルヒ達に幸あれ。
- ★★★ Excellent!!!
――最悪。諦めてた絶望に泥を塗りこんで来やがって。
あの頃はハルヒになりたいと思っていた。
そのために色々なことをやってみたいと考えていたけど、自分はあそこまでエキセントリックにはなりきれなかったし、周囲にその願いが読み取られるなんて思えなかったし、美少女ではなかったし、そしてなによりキョンがいなかった。
ハルヒになりたいという夢は一人では叶えることがどうしても無理なことで、長門や古泉や朝比奈さんになりたいと思う人はいるはずがないのだった。ましてやキョンはだ。
そんな絶望を今更10年も経ってから思い出させるなんて酷い作品だ。
叶うことがありうる幸せな夢を持っていた幸せな人間が、現実に適応なんてしやがった人間が、私たちのことを見透かしてるんじゃない。そんなのは――
というわけで星3です。
もう一度、キョンのいないこの世界全てのハルヒ達に幸あれ。