正常な判断力があったら轢けと言われてもとても轢けない。

トラックで轢いた人間を転生させる能力を持った主人公。
彼にとっての悲劇は、その能力を自覚していなかったこと。

彼は語り掛ける犬を幻覚とし、次第に追い詰められていきます。
だけど、彼を真に追い詰めたのはその事実だけではなくて―


転生トラック、と揶揄されるほど、ラノベ界隈に浸透した『トラック事故による転生譚』。
この作品はそれらへのアンチテーゼであり、実にメッセージ性の強いものだと思います。
安易に転生トラックを材料にした諸兄は反省すべし、と。

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