【短編】女の子と一緒に過ごすだけの簡単な刑

作者 柳塩 礼音

800

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★★★ Excellent!!!

シロのことを思うと人道的にどうなのか、というのもありますがこれこそ正しく刑罰のあるべき姿なのかもしれませんね
自らの大切なものを奪われる辛さを幾度となく味わい、その度に自分が仕出かしたことを自覚する。そして新しい大切なものがやってくるせいで死という逃避もできない。
色々と考えさせられる作品でした。

★★ Very Good!!

短編にはMAX星二つと決めてあるので、この評価です。もっと続きを書いて頂いて、長くなれば、星三つを改めて考えさせてもらいます。
ネタバレになるので詳しく書けませんが、主人公の3年後、5年後、10年後を書いて頂くと、非常に面白い小説になると思います。
一読者の厚かましいお願いですが。

★★ Very Good!!

死刑は極刑か? 本作はその疑問に応える一作だ。
ある男は殺人を犯し、死刑よりも厳しい刑を受けることに。男が受けた刑罰は、女の子と一緒に過ごすことでした。
とつぜん始まった穢れ無き少女との生活は、殺人を犯した男の心を癒していく。
幸せと思えるようなことが、どうして死刑を超える罰だと言えるのか。その結論を知るまでは見逃せない。

★★ Very Good!!

それを刑罰だと言うなら、一見しただけでは何の苦痛もなく、むしろ幸福な時間のようですらある。
愛らしい女の子と一緒に過ごすだけ。
彼女の笑顔や、言葉、仕草。その全てに少しずつ心の堅く閉じてしまった部分が解けていくのを感じていく、その一分一秒はどれだけ暖かいものだろう。

だからこその極刑なのだ。

決して忘れてはいけない。
これが刑罰であることを。

★★ Very Good!!

少しでも良心が残っていれば極刑といえるだろうが、真の狂人に対しては、その本質まで辿りつかずに終わってしまうだろう。
と考えたところで、またそれも繰り返されることを思えば恐怖でしかない。そういう意味でも極刑かもしれないと気付いた。
発想はたいそう面白いが、主人公が意外と普通の感覚すぎたところにあまり納得のいく描写がなかったために☆2つ。