とりあえずフォロー! 導入部、まずは引きこむ力が抜群。

空間とキャラクター、色使いに心情……と、導入部から浮かび上がってくる「なんとも言いようのない」雰囲気作りが、すでに作者の力量を証明しています。
遣る瀬無さを遣る瀬無いだけでは終わらせず、むかっ腹も悔しさと共に受容し、悲しみや不幸に対し黙っていられない、そんな優しさが随所にちりばめられています。
読めば心苦しい優しさを感じずにはいられません――が、きっとそんな「優しいだけ」の小説では終わらないだろう気迫が、第一話にすでに滲んでいます。

物語はまだ始まっていません。タグやセルフレーティングが気になるところではありますが、「とりあえずフォロって置いて損はなさそう」という期待を込めて、まずは☆2。
数多くの人の目に留まってくれることを祈ります。

4/21 追記
無邪気さと優しさに追い詰められていく主人公。ぶっきらぼうな小さな友人に安らぎの場所を見つけた彼は、やがて友人のために大きな行動を取り始めます。
イイネ! いつしか寄り添うような二人が、共通の目的に向かって行動を起こしたとき、きっと素晴らしいお話が展開されるはずです。
(見る人が見れば、少々病気や症例に文学的な幻想が入りすぎてはいないかと引っかかる部分もあるでしょうが)
☆1プラスしますわ!

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