ああ、こんな時代が私にもあったな――と読んでいるとむしろ苦しくなるタイプの日記です。
就活に挫けて文筆業に逃げ道を求める。世の作家が見たら激怒されそうですが、なんだかんだ最初の動機なんてそんなもんでいいんじゃないかと私は思います。
ただ、あんまりその逃げ道に依存していると、例え仕事を見つけても楽しめなくなってしまうという大きな弊害があるので要注意です。
さて愛を込めて厳しい言葉いってみましょう。
駄目なら小説家を諦めて社会で活躍とありますが、社会で活躍するのはなんだかんだ難しいです。また、小説家であっても社会の一部ですから、切り離して考えるのもどちらにせよ危険でしょう。
作者様もお気づきの通り、面接において『表現活動』はあまり良い要素ではありません。演劇こそグループワークとして評価されることが多いですが、基本表現(アウトプットが豊か)が得意な人間はひとつ警戒されるのです。もしSNS等で色んな主張を表現していたら、競争においては不利に働くので要注意なんですね。『ネタ』として企業の内情バラされたら溜まったものじゃないですから。
さらに、強いて言うなら、面接の応対で「あ、コイツは逃げに来てる」とわかる人はわかります。具体的に言うなら視線の動き、瞳の大きさ、身振り手振り、言葉の返し方の緩急です。
それといい年扱いて遊戯王は無いです。実体験です。ちょっと前のVジャン特典の、幻想の黒魔術師が大好きで、ブラマジ愛で生きてきた僕の天啓でした。僕のガガガブラマジデッキは大人らしい金が掛かってます。ガガガシスター一枚から1キルできたときは脳汁でるよね! って嬉しそうに話すと回りは引きます。
グループディスカッションのコツは真っ先に「軸」を決めることです。出来ればその際、自身が聞き手としてガンガン話を振って、相手の主張を引き出せる人物として立ち回れれば最高の評価を得られるでしょう。
どんな作業内容なのかは不明ですが、多くの場合集団で様々ある価値観に一律の優先順位を決めることを目的としています。これに正解はありません。唯一その過程で見られていることは、相手の話を引き出す能力と、何を論ずるかをコントロールできる能力です。
リーダーシップというと自己の主張の強度のみに目が行きがちですが、抜群の評価とはなりません。相手の話を引き出し、相手が何に価値観を見出しているのかを理解したうえで確認し、落とし込んでいく姿を見せれば、面接官は非常に高得点をつけざるを得ないでしょう。人それをコミュニケーション能力といいます。
ADHDのお話は気にしすぎでしょう。本来その病名は、生活すら危うい人間に適用されるものです。最近ネットが安易に病名をつけるので、意識しすぎると本当にADHD、ウツ、ノイローゼになります。
むしろ注意力散漫にADHDという名前をつけてしまうと、自身では改善できなくなってしまいますし、また会社としての構造上の欠陥をも引き取ることになってしまいますから、忘れるが吉でしょう。
演劇経験は意外と就活に便利です。あの空間はグループワークとか、組織構造の縮図ですからね。どんな困難に遭遇し、どんな役割を担い、どんな学びを得て、どのように集団として克服したかを魅力的に語れれば、面接官はコロリと行くでしょう。ただし、先輩のように出世に興味なしというのは公言しないほうが良いでしょう。会社に貢献する気がないというのはやっぱりデメリットです。嘘つく技術を持っているなら、ちゃんと立派な社会人を演技する必要はあるわけですね。
お祈り……は今後嫌になるほど祈られまくると思うので省きます。
作者様を無事内定に導けるコメントに溢れるといいなぁと思います。
……違うかな?