「ほんとの春〜」シリーズ、第二弾です。
今回は、ちとヤバい輩が登場します。いや、少しどころではありません。相当ヤバい奴です。
これがキッカケとなり、優と拓海の仲が……思わず書きかけてしまいました。気になるかたは是非ご覧になってください。
LGBTはノーマル(という言いかたは変ですね)の人からすれば、やはり興味本位に覗いてみようかな、の世界かもしれません。
でもこの「ほんとの春〜」シリーズは今作を含めて、好きになった人、心から愛していきたい人が同性であったにすぎない。そんな四人の若者を、真正面から描いております。だからこそ共感でき、こんな愛は素敵だなと思わせてくれます。
類い稀な筆力を持つ作者が、心を込めて紡いだラブ・ストーリー。もっと多くのかたに読んでいただきたいと思います。
人生観が変わる、そう申し上げても過言ではいと確信しております。
時間軸で「春を探してみたら」に続くプチ物語です。こういうプチ物語が積み重なって人生になっていきますからね。
いよいよ作品に◯◯の2文字が出てきました。前回レビューで書いた通り、私は未だ未だ先の人生まで物語が続くことを期待しています。あれから考えたのですが、子育て期まで大河ドラマのように続けても良いんじゃないですか?同性婚の場合、父兄参観日とかどうするんだろう?現実の同性婚では子供無しケースが多いのでしょうが、この作品の登場人物の場合は子作りが可能なので、想像力を働かせて是非!まぁ、他人の作品に指図するのは御法度ですけど。
追記)お恥ずかしい。今、気付きましたが、3作目の「その先に」が有るんですね。失礼しました。これから読んでみます。
このお話でようやくスタートの位置に着いたって感じかな。え? なんの競技かって? そりゃあ二人三脚のさ。
前作まではパートナー選び。パートナーは決まっているんだけど、気持ちの踏ん切りが付かなくてバタバタ。
そんでようやくお互いの足を結んで、今回は最初の一歩を踏み出すきっかけとなったお話だ。
ゴールはまだまだ先にあるし。こっからが本当のスタート。
雨降って地固まるなんて言葉もあるけど、雨なんて降らない方がいいっつーの。
これ、固まれなかったら、えらいこっちゃになってたわ!
ま、なんとか固まったみたいなので良かった。うん、固まったっていうか踏み固めたって言うか(笑)
きっとこれから先が厳しいんだろうな~。山あり谷ありで。
一緒に走ってくれる人達がいるのは心強いけどさ。これ、もしかしたら、世界が丸ごと敵になる感じじゃないか?
かく言う俺も、どうせ二人三脚するなら女性としたいって思うし。きっと大多数はそう思ってるだろうし。
主人公達はそれでもゴールを目指すって言うんだ。俺は一緒に走れないけど、応援だけはしたい!
さあ、相手は人類の心の根幹に住む『常識』が相手。この巨大な相手に、作者はこの先をどう描く?
俺の常識を打ち破れ!
読みやすい、馴染みやすい、わかりやすいの三拍子揃った、大注目の同性恋愛小説。そのスタートダッシュシナリオ。
ぜひ堪能してみてくれよ!