ペットな後輩、飼い主センパイ

兄貴を世間を騒がした事件――の後で失った僕が入学したのは、どういう訳か兄貴と同じ高校だった。

周囲に馴染めず三年生の教室に入り浸る僕の前に現れたセンパイは……

「やだ何この子ぉー！　可愛い可愛い！　飼いたーい！」

僕を弄ぶ、酷い人だった。


「何？　私がうざったいだって？」

「その通りですよ」

「わはははは！　計画通り！」

「どうしようもないですね」


うざったいままでいてくれたら、どれだけ楽だったか。


最低系ヒロインに振り回される後輩。最低のラブコメ……ラブコメ……？　ラブコメとは一体……。

※ヒロインが最低です。注意書きしなければならない程に最低です。
※『黄昏のホウコウ』第二部「逢魔時のガカイ」のネタバレがふんだんに盛り込まれています。出来ればそちらを読んでからどうぞ。