決して長い文章ではないのですが、ひとつひとつの言葉が丁寧で、巧みな言葉使いが、登場人物、特に主人公と先輩をうまく表現していたと思います。その時代に生きていなくても情景が伝わってきました。
はじめまして。 雹月あさみ(ひょうげつあさみ)です。 主なカクカク作品リストです。 ◆『トイレで読む、トイレのためのトイレ小説』 ・2019年1月31日書…
キャラがよく立った作品でした。主人公も、先輩も、そして先生さえも、きっとそれぞれ悩みの中で生きている。それらは解決しては形を変えて、死ぬまでなくならないだろうけれど、強く立ち向かってほしい。読…続きを読む
昔好きだった人の事はいつまでも覚えているもの。桜が咲くたび、思い出すことでしょう。
部活動に打ち込んでいた頃を思い出しました。主人公の心の動き、先生の言葉がまたリアルですばらしい。青春と、ほんのり恋愛要素が入っているようでそうでないような、そこがまた良いですね。
終戦から15年、現代日本の原風景のような、知らないのに懐かしい昭和半ばの焼津にて、夢中になって桜の絵を描いていた「私」は、その日、初めて、シャッターを切る安部先輩の存在に気が付いた。まもな…続きを読む
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