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概要
「許してくれ」――そう言って男は少女の唇を奪った。
世界は魔術を使う『魔導士』で溢れ返っていた――。
戦争から七年が経ち、仮初の平和を手に入れたディアレ王国。
平穏に見える日常の裏では常に暗躍する影の存在があった。
魔導士関連の事件の解決を主とする国家機関――枢機卿(すうききょう)。
そこで五年間、『暗殺者』として人を闇夜に葬ってきた青年、レイ・クロイツ。
彼は魔導士としては半人前以下だが、暗殺者としては一流だった。
今回もいつも通り事件を解決して終わりのはずだった、だが。
「レイ、君は明日から魔導養成所に通いなさい」
上司がとんでもない任務を命令してきた。
「後ついでに首都で起きてる殺人事件の調査もよろしく」
おまけつきで。
任務遂行のため仕方なく養成所へと通うことになったレイは、初日から世話焼きの少女に目を付けられたり、
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