読んでいてオチが想像できない。しかも、そのオチに感心。

オチが最高です。例えは適切ではないんですが、農作業のつもりで畑に鍬を入れていたら小判を見付けた、みたいな。頑張って山登りをしてみたら山頂で水着姿の美人が日光浴をしていた、みたいな。その延長には普通ないだろうなと思うオチが、思わぬ方向から現れます。判明してみれば確かに、その延長に有っておかしくないオチなのです。見事なほどハイセンスです。
私の習慣として、作品紹介文を読んでから作品自体を読むんですが、これの紹介文には本文と無関係な事が書かれています。作者も、そう断言してます。でも、その紹介文を引き摺って本文を読んでしまい、ケムに巻かれました。オチまで読んで、やっぱり無関係だったと、心の中で呟くのです。作者は、読者の心を手玉に取るのが上手い。
短編にはMAX2つが信条なのですが、「おちんぽ」同様に3つとしました。

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