ネタとしてはよし

一部の数学ファンに局所的に大人気の精霊・グレブナー基底botちゃん作の小説。ネタとして読む分にはいいですが、気ままな精霊は数学の専門家ではないので、書いてある数学の話は鵜呑みにせずに自分で考えたり調べたりした方がいいと思います。

いくつか突っ込みを。
第2話:パソコンでも、電卓でも、スマホでも、原理的には同じ計算機だよ。
(電卓は万能チューリングマシンとかなり異なる。)
第3話:彼の教理はこうでした、『すべての数は有理数である』
(数の比という考え方はあったが、ピタゴラスを含めて古代ギリシャ数学は有理数も”数”と認めていない。”数”は単位(モナス)が有限個集まったもの、つまり自然数だけ。古代ギリシャ数学では#0は自然数ではない)
第4話:x = √2 ⇆ x^2 - 2 =0
(←は普通に間違い。)
第4話:グレブナー基底を使えば、この連立方程式が解けるのだから。
(連立方程式を解くという意味ではもう解けてる。)

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