ラノベを読むだけで、転校生の美少女といちゃいちゃ!
- ★★★ Excellent!!!
大手ラノベ書評ブログ「飼い犬にかまれ続けて」の管理人であり、『このライトノベルがすごい!2016』ではアンケート協力者とライターを務めた経験を持つてりあ。
「おいおい、書評が上手だからってラノベも上手とは限らないだろ……」と先入観を持つのは勿体無いと思うの。
あたしは断言するわ。文字数をもっと増やして新人賞に投稿すれば、間違いなくてりあは作家デビューできるとね。
とにかく人物描写が上手なの!
ラノベ読み歴一六年のコタローは、常にラノベについて考え続けるラノベ脳の持ち主。
異性から話しかけられたら告白イベントだと断定し、親しくなればお互いに下の名前で呼び合うのが当然だと宣言し、「ラノベの主人公はそうしないから」という理由で、好きな人への告白を躊躇する。
『ネトゲの嫁』のアコのラノベ版ね。全てをラノベに結びつける男。地の文で何度ラノベを連呼したことか。
でね、ヒロインの茜は感情表現が豊かなの!
ラノベが好きなのかと問うコタローに「うん!」と元気いっぱいな返答。これだけで茜の魅力がたっぷり伝わってくるわ!
他にも「あたしに面白いラノベを教えてよ!」「じゃあコタローくんもあたしのこと下の名前で呼んでね!」「スゴイ! ラノベがいっぱいある!」「コタローくんが言うんだもん。騙されたと思って読んでみる!」「コタローくんって本当にラノベが好きなんだねっ。コタローくんと一緒にいればラノベのこともっと好きになれそう!」「ドヤ顔で『できるのだ』っじゃなーい! 実際声かけるまであたしに気づいてないじゃん。やっぱり危ないから今後歩きラノベ禁止!」「そーのーかーわーり! あたしとラノベの話をしながら登下校しよ!」と、セリフの一つ一つがもうねっ! たまらないのよ!
だってだって、ラノベ読んでるだけのインドア人間に、こんなに元気よく話しかけてくれるんだもの! 「キモい」とか蔑まれないのよ! 全ラノベ読み男子が渇望した展開だわ!
この話、もっともっと読みたい! 早く次話投稿しなさい! そしてエタらず完結させること!