末法をあらわすかの如き怪作

  • ★★★ Excellent!!!

実にひどい。
あまりの下世話さに、顔が終始にやけ通しである。
思わず「中学生か!」とツッコまざるを得ないが、言葉選びのセンスや違和感のないつなぎ方など、文章力が極めて高いのがまたひどさに拍車をかけている。

しかしながら、モデルとなった人物である一休宗純も史実においては僧にあるまじき破天荒ぶりであったし、そしてそれは、当時の混乱した情勢において見出した「真理」ゆえの行動でもあったとも言える。

世の中に疲れているならば、是非一読をオススメしたい。
読みふけって、くだらなさに笑ってほしい。
そして笑いに笑い通して、ふっと正気に返った時、世の中の無常さを感じる事ができて、少しだけ心が楽になるかもしれない。

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