第35話





「あ、あの…大丈夫ですか…?」


「あ…あぁ…大丈夫だ…ありがとうよ…」





アランは弱り切った老人を背負い、雨の中を町に向かって走り続ける……

町に行けば、きっと誰かがこの老人を助けてくれる…そんな願いにも似た想いを心の支えにして……











アランは、ずっと乞い願った安らかな死を……




今度も、手に入れることは出来なかった……




~fin


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message 神在琉葵(カミアリルキ) @rukii

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