花には決まった命がある事を知っている君。でも、僕は、こうすればいいと花瓶に生けてしまった。形だけの枯れない花を作ってしまった。もう会えないと分かった時に、初めて、土の上にあるからこそ、力ある生き方ができるのだと知った。この根から、新たな命を待とう。オススメです。
花はいつか枯れるもの、人はいつかいなくなるもの……ですが、心には永遠に枯れない、『思い出』という花が残ります。喪失感に膝を折りたくなる時、そんな『思い出の花』が自らに立ち上がる勇気をくれるのでしょう。ともすると思い出とは、去った人が残してくれた最後の優しさかもしれません。そんな気付きを与えてくれる、胸の温かくなるお話でした。おすすめです。
ガラス瓶と花を使って、人生の儚さを歌っている。細やかな描写から、作者の感受性の高さが分かる一作。
思い出は胸に切なく残る。けれど人は前へ進まなくてはいけません。この詩はその力を与えてくれると思います。
ふと思い出して読み返して、また思い出して読み返して…… 何だろうね、何となく目の奥が熱く感じるのは……
在りし日の思い出を花に乗せて情感たっぷりに描いていて、心に響きました。辛い別離を経験した人ほど、この詩の深みが共感できると思います。