なんとも荒っぽいキャッチコピーだなーと気になっていて、たまたま時間があって、一話完結だし丁度いいなーと思って読み始めたのです。
凄かった。面白かった。
中年になると、落ち着きが出るどころか、少年時代に比べて沸点が少し低くなるのです。
それにしたってカーテンまで持っていかれたら沸点がどうの以前に怒りもひとしおなわけで。
怒りに任せてキーボードを叩いたかのような勢いある文章は、30分もあれば読み終えてしまうでしょう。
裏切られた怒りが、見事に昇華された良質な小説であると断言します。
ストレスの多い社会で生きる人に、ぜひ読んでもらいたい。