どうすればこんなにテンポよく書けるのか。嫉妬するほどステキな百合短編!

 実のところ、私はこの小説を三周、いや今ので四周熟読している。
 うまいのだ。もう妬ましいぐらいに。
 どうすればこんなにテンポよく密度の濃い文章が書けるのだろう。しかも 、飽きさせないエンタメ的魅力を保ったまま。
 ちくしょう、技法を盗めないかな。なんて下心まみれで再読してもやっぱり分からぬ。うますぎるな、これ。

 そして、繰り返し読んでもやっぱり、ああ、この二人の可愛らしいやりとりに見とれてしまうのだ。
 なんというステキで愛らしい百合。
 そして、胸に染み入る二人の想い。
 うん、すげえかわいい。
 短い物語なのに、見事なほど多くの要素が凝縮され、大きなドラマを見終えたような読後感に浸れる。
 百合作品が好きなひとも、そうでない人もぜひ読んでほしい、素晴らしい物語だった。

 あー、ほらね!
 私が書くとレビューでもグダグダとムダな言葉を重ねてしまうわけだ、ちくしょうめ。
 この小説には、この一言で十分。
 面白いから読んで!


 いや、ホントにステキな小説、ありがとうございました!