作者さん、ありがとう。
そしてこちらの作品を万が一、題名で避けてしまっている人たちへ。
ほんとに、もったいない。
どうか伝わってほしい。今絶賛忙しくて本当に久方ぶりにカクヨムに来たわたしが、この作品に出合えたのは“奇跡”のようなもので。
そして私のこのレビューによって、もしもこちらの作品を題名で避けてたあなたが、この出会いの奇跡のような物語を読んでくれたならば、それも私は奇跡だと思う。
こちらの作品に出てくる彼女たちの出会いに、私は感動した。
恋のふわふわとした甘い部分だけじゃなくて、苦くてチクチクして苦しい部分までも作者さんが書いてくれているから、とっても感動した。
もう本当に、まだお読みになっていない方々、だまされたと思って読んでみてください。
最後に、ありがとう、おっぱいちゃん。
実のところ、私はこの小説を三周、いや今ので四周熟読している。
うまいのだ。もう妬ましいぐらいに。
どうすればこんなにテンポよく密度の濃い文章が書けるのだろう。しかも 、飽きさせないエンタメ的魅力を保ったまま。
ちくしょう、技法を盗めないかな。なんて下心まみれで再読してもやっぱり分からぬ。うますぎるな、これ。
そして、繰り返し読んでもやっぱり、ああ、この二人の可愛らしいやりとりに見とれてしまうのだ。
なんというステキで愛らしい百合。
そして、胸に染み入る二人の想い。
うん、すげえかわいい。
短い物語なのに、見事なほど多くの要素が凝縮され、大きなドラマを見終えたような読後感に浸れる。
百合作品が好きなひとも、そうでない人もぜひ読んでほしい、素晴らしい物語だった。
あー、ほらね!
私が書くとレビューでもグダグダとムダな言葉を重ねてしまうわけだ、ちくしょうめ。
この小説には、この一言で十分。
面白いから読んで!
いや、ホントにステキな小説、ありがとうございました!