件の怪鳥のイメージは、おそらく原典ではなく某地獄教師の由来のものと思われるが、それを見事に昇華し、苦しみの具現として描いている。怖いというよりは、悲しく辛いと思えるお話。
オーケイ! それじゃあ、もう一度説明するね! ぼくは雪車町地蔵。 いままで9年間、カクヨムにたったひとりの〝そりまちじぞう〟さ。 あとは知ってるだろう? ホラ…
ホラーというジャンル名とこのタイトルに一切の偽りなし。このお話にはひとつの化け物が登場する。異形であり、妖にして怪なるものです。けれど本当に怖いこと、怖いもの、ぼくらが恐れることは「それ」なので…続きを読む
人が恐怖を感じるというのが、何らかの圧倒的理不尽に打ちのめされたときであるとするなら、この物語はまさしく恐怖を感じさせる物語である。無駄のない短編で読みやすい文体軽快な文章は、火葬鳥の芯である恐怖…続きを読む
暗さ、救いようのなさでも断トツ。 表現方法も、「転んだ先で待ち構えるアスファルトの固さのように、」など巧い。状況の描写、回想、考察、会話など流れのバランスがよく、内容の陰鬱さを上回り、生きること…続きを読む
そして、タイトル通りの暗い世界観が素晴らしい。
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