◆Ending02◆ふたりの夢は、夜の空に馳せる

 先の事件から二週間という時が過ぎた。

 故郷へと帰る道を失ったふたりはその日、夜空を見上げて言葉を交わしていた。

 あの星の光には故郷への望郷……その胸の内には夢を抱いて。


GM:では、本セッション最後のシーンに入ろう! 最後は、菫とみさとがふたりで夢を語るシーンにしようかな、と―――。

菫:あー、終わっちゃう~! セッションがもう終わっちゃう~っ!

GM:いやいや、言ってくれればまたいつでもGMしますから!(笑)

菫:ほんとですよ!? 絶対ですよっ!?

GM:絶対です!(断言)えー、あらためて演出を始めよう(笑)。舞台はある校舎の屋上―――夜。菫はすっかり回復したみさととふたり、満天の星を眺めていた。

菫:はー……もうあれから二週間かあ。地球には、いつ帰れるのかなー。

GM:「……うん。菫の夢も、私の夢も、当分はお預けだね」

菫:うん。でもさ、歌はどこに行っても歌えるよ?

GM:「……あはは。たしかに」いつ故郷に帰れるのかもわからない―――そんな絶望的な状況の中でも明るさを失わない菫に、みさとは微笑みを返す。

菫:そうそう、笑うのが一番。前を見て歩こうよ。

GM:「……うん。あたしね、菫と一緒だったら、ずっとがんばれると思う」

菫:みーちゃん……。

GM:「いつか地球に帰って、夢を目指し直そう? きっと心が折れそうになる瞬間もあるだろうけど、ふたり一緒ならきっと大丈夫だよ」

菫:そうだね。わたしも、みーちゃんとふたりだったら、なんでもできそうな気がする!

GM:その言葉に、みさとは菫の手を取った。「あたしも。あたしね、今回の事件……ちっとも不安じゃなかった。だっていつも、今までもずっと、菫ちゃんから勇気をもらっているから。ありがとう、菫ちゃん―――」

菫:(感極まったように)み、みーちゃん……! すごくいいセリフだよっ!?

GM:……って、言いたいそうです。

一同:言いたいそうですっ!?

クロウ:なんだそれ(笑)。

GM:あ、いやね? さっき味里さんからまた「LINE」でメッセージが飛んできて……こういうことを伝えたいって―――。

菫:なにそれ! いい話じゃないですか!

フジヤマ:また、リアルのことなのか、キャラのことなのか……不思議な感じが(笑)。

菫:でも、うれしい!(笑) あたしも同じこと思ってる。だからさ、この世界でもずっと一緒の道を歩いていこう?

GM:「……一緒の道? この世界で……?」

菫:そう、一緒の道。つまり、ね……。


 ―――その日、ギルド“ヴァイオレット”に、五人目のメンバーが加わった。

 エリンから地球へと帰る道が見つかるのか……それはわからない。

 いや、帰る術など本当はないのかもしれない。

 それでも彼らはあきらめることなく旅に出かけ、夢を追うだろう。

 そう、五人の冒険は……


 今ここに、第二の幕を開けることとなったのだ。


『アリアンロッド 2E・リプレイ・ストレンジャーズ~異世界で冒険者になろう~』

第二話「願いを叶えるたったひとつの方法」

―FIN―


挿絵↓

http://www.fear.co.jp/kakuyomu_gazou/36illust10.jpg

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アリアンロッド2E・リプレイ・ストレンジャーズ ~異世界で冒険者になろう~(菊池たけし/F.E.A.R.) ドラゴンブック編集部 @dragonbook

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