徹底した白い描写だけが続くのに、なぜこんなに色んな色が浮かんで来るんだろう。その答えは最後の一行にある。思うに白という色は何色にも染まらない。しんしんと降り注ぐ雪も、自由に描ける真っ白なキャンバスも、染まらない。だが、白は全ての色彩を映し出す。白い世界には、いろんな色が溢れていた。
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美しい情景描写と、微笑ましいラスト。1000文字以下とは思えない読みごたえです。
前半で孤独な世界を描いておいて、その冷たい白さを一瞬で暖かい白さに変えるラスト。 何よー! 幸せなんじゃないのよー!
雪景色や細かい描写がとても魅力的でした。短編で人、景色、心情を表現するのはとても困難なのですが、上手くまとまっています。全体的にもう少し冬の静寂感や透明感を出せるんじゃないかな、と惜しい気持ちもし…続きを読む
とても切なく悲しげな世界観を丁寧に描写してあり、美しさを感じました。 白という色がここまで悲しげに染まるものなのだな、と思いました。 だからこそ、それとは対照的に描かれたものの輝かしさもまた一…続きを読む
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