圧倒的な筆力によって描かれるキャラクターと、世界観は見事の一言につきます。え? でも和物のファンタジー小説はちょっと……大丈夫です。数話読めばきっとそんな考えも吹き飛んでいることでしょう。
まさに大正怪異奇譚という言葉が相応しい作品ではないでしょうか。主人公達二人が妖や幽霊などの怪異と相対し、時に退治や対話をしたり、時に人の愛憎や家柄のいざこざに巻き込まれたりといった様子は、現代より…続きを読む
ここは黒い太陽が輝く世界。昼は薄暗く、夜は尚暗いこの一文であやかしの跋扈する世界が説明できちゃっている。これは強い。とてもいい引き込み。ちょっと想像力があればそんな街角が脳裏に浮かぶのです。…続きを読む
ああ、何故もっと早くこの物語の存在に気づかなかったのか……。小一時間くらい自分自身を問い詰めたい。それくらい、この物語は魅力的である。和風(おそらく明治~大正くらい? 作中で明示的に記されてい…続きを読む
まず目に付くのは黒き太陽が世界を照らさない独特の世界観その世界の雰囲気にあった淡々とした文章により、より奇譚の中へと誘われるキャラクターたちも一癖二癖もあり、世界観と実にマッチしている昏い昏い…続きを読む
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