豊富な表現力で、あっという間に引き込まれました。最後の「一人の命を救うものは、全世界を救う」この一文で代弁した、作者の祈りがストレートに入ってきました。最終話は涙が止まりませんでした。このお話との出会いに感謝です。
自分より、上位の価値を他者に見出すこと。残酷な体験をした子供と、別のそれを救えなかったという自責の念を持ち続ける若者。出会いが生きる力を与え合い、過去に縛られ前に進む意思すら持てなかった人々が、…続きを読む
たぶん、生きることって、この作品で言われているような事なんだろうなって思います。沢山悲しんで、沢山傷ついて、それでも僕達は生きるしかないんだ。圧倒的な文章力と描写力。Web小説でこのような地力…続きを読む
憎しみや罪悪感、愛されなかった子供たち。吐き気を催すような現実の世界で懸命に生きる若者の物語。生きるとは、救いとは何か、言葉遊びなどではなく本当にその意味を必要としている人々の姿に心を打たれます。
重く、切ない題材の物語で、身につまされるような、胸が痛くなったりする場面もあるのですが、不思議とすいすい読み進められました。それは主人公が、決してスーパーヒーローではない等身大な普通の若者でありなが…続きを読む
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