概要
あの夜、私たちは同じものを見た。
大学生の頃、造花装飾のアルバイトで関東某所の「墓ビル」を訪れた。
営業終了後に始まった作業は深夜に及び、時計は丑三つ時を回っていた。
コンビニで買ってきたお菓子とコーヒーで休憩していた私たちの前で、不可解な出来事が起こる。
営業終了後に始まった作業は深夜に及び、時計は丑三つ時を回っていた。
コンビニで買ってきたお菓子とコーヒーで休憩していた私たちの前で、不可解な出来事が起こる。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!一番怖い事はね。いつも頭の中で起きるんだよ。
墓ビル。
語り手がそう呼ぶのは、建物の中に遺骨を安置する施設を持つビルだ。
そこでの仕事中、語り手は説明のつかない現象に遭遇する。
起きた場所の用途考えると、それはいわゆる心霊現象なのだろう。
語り手は、この出来事に恐怖を覚えない。
その頭の中で始まるのは、幽霊についての思案ではない。人類の未来を左右するような壮大な科学的考察だ。
作中で語られるのは、それだけだ。
特殊な場所、説明のつかない超常現象、考察。
この三要素だけ。
それで物語が作られている。
だから、怖いのは超常現象ではない。
主人公が考えている状況である。
語り手の考える内容は、心霊現象のことや、自身へ波及するかもしれ…続きを読む