概要
十二センチの司書たちは、今日も本気で働いている。
王立図書館西棟へ配属された新人司書リゼット・ベル。
初出勤の日、逆さに並んだ本を直そうとした彼女の掌へ、赤い紙帽子の小さな人が落ちてきた。
身長十二センチほど。返却印より小さい。
それでも彼らは、分類、利用者案内、修繕、年次資料の整理まで、本気で働く「しおりびと」だった。
ところが西棟は、利用減と維持費のため統廃合候補。
しかも、担当する本が長く読まれないと、小さな司書たちの色は少しずつ薄くなっていく。
だからといって、読者へ不要な本を押しつけるわけにはいかない。
古い本をどう今の人へ届けるか。
何を残し、何を移し、どう直せばまた読めるのか。
新人司書と六人の小さな同僚たちは、図書館の仕事そのもので西棟の未来を作っていく。
巨大な返却印と格闘したり、目録引き出しを朝礼室にしたり、胸ポ
初出勤の日、逆さに並んだ本を直そうとした彼女の掌へ、赤い紙帽子の小さな人が落ちてきた。
身長十二センチほど。返却印より小さい。
それでも彼らは、分類、利用者案内、修繕、年次資料の整理まで、本気で働く「しおりびと」だった。
ところが西棟は、利用減と維持費のため統廃合候補。
しかも、担当する本が長く読まれないと、小さな司書たちの色は少しずつ薄くなっていく。
だからといって、読者へ不要な本を押しつけるわけにはいかない。
古い本をどう今の人へ届けるか。
何を残し、何を移し、どう直せばまた読めるのか。
新人司書と六人の小さな同僚たちは、図書館の仕事そのもので西棟の未来を作っていく。
巨大な返却印と格闘したり、目録引き出しを朝礼室にしたり、胸ポ
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