概要
五年分の研究成果まで、結婚祝いに差し上げるつもりはありません。
伯爵令嬢アメリアは、王立農学研究所で五年間、小麦の病気を研究してきた。
ようやく完成したのは、病気に強い新品種の栽培法。
ところが発表を目前にして、婚約者ヴィクトルから当然のように言われる。
「結婚するんだから、君の研究も僕の功績として発表していいだろう?」
ヴィクトルは研究資金を管理する行政官。
研究そのものには参加していない。
けれど結婚すれば夫婦なのだから、誰の功績かを分ける必要はないという。
アメリアは答えた。
「分かりました。では、論文からあなたの名前を外します」
そして予定されていた結婚についても、もう一度考えることにした。
研究成果を奪われたから突然すべてが好転するわけではない。
発表をやり直し、実証試験を続け、農家に結果を認めてもらわなければ、新しい栽培法
ようやく完成したのは、病気に強い新品種の栽培法。
ところが発表を目前にして、婚約者ヴィクトルから当然のように言われる。
「結婚するんだから、君の研究も僕の功績として発表していいだろう?」
ヴィクトルは研究資金を管理する行政官。
研究そのものには参加していない。
けれど結婚すれば夫婦なのだから、誰の功績かを分ける必要はないという。
アメリアは答えた。
「分かりました。では、論文からあなたの名前を外します」
そして予定されていた結婚についても、もう一度考えることにした。
研究成果を奪われたから突然すべてが好転するわけではない。
発表をやり直し、実証試験を続け、農家に結果を認めてもらわなければ、新しい栽培法
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