カクヨムに作品をアップする一方で、『稲麻竹葦(とうまちくい)』という同人誌に参加して作品を発表しています。
文学フリマ、という「自らが<文学>と信じるもの」を自由に販売するフリーマーケット形式のイベントが全国で行われておりまして、私も稲麻竹葦のメンバーとして、9/9に行われた文学フリマ大阪に出店してきました。
同人メンバーの猿川西瓜氏が文学フリマ大阪事務局スタッフということもあり、会場設営から参加してお手伝い。今年は場所を堺から天満橋OMMビルに移しての開催。手際のよいスタッフの方々に導かれながら、ひたすら机を並べる、椅子を置く、シールを貼る、チラシを置く、荷物をブースに届ける……。
予定より会場設営が早く終わったので、自分のブース設営に入る……が、当日搬入のはずの新刊が届いてない! 大麻(おおぬさ)やら、談山神社コラボの「くまたりくん&かがみひめ」ぬいぐるみ等を派手に並べているのに、新刊が届いてない! 追加搬入があるまで、生きた心地がしませんでした(笑)。
今回売るのは、ようやく届いた新刊『稲麻竹葦 第二号 ~万葉集、はじまる~』と、1月の文学フリマ京都に出した『稲麻竹葦 第一号 ~古事記を読むために~』の二冊、頒価は300円です。
お隣のブースの方とも挨拶をすませ(スタッフから「挨拶しそびれてる方は今してください!」とアナウンスが入るのは、いいアイデアだと思います)、いよいよ11時の開場。いつもよりゆっくりめに人が流れてきます。
開始10分くらいで、初めてのお客様がブース前に! 立ち読み&少しお話ししたあと、お買い上げいただきました。ありがとうございます!
過去に大阪文学学校という小説や詩を書くスクールに通っていたので、知人も多く出店しており、たくさんの方がブースに来てくださいました。
また、今までの文学フリマで知り合ったサークルさんや、Twitterで宣伝を見たという方、歴史が好きな方(稲麻竹葦は歴史ブロックでの参加でした)、いろんな方が来て下さり、少しですがお話も出来て、とても楽しかったです。Twitter経由の方が案外多くて、恥ずかしくても宣伝大事! と思ったのでした。
人気サークルの方々がペーペーの弊サークルの本を買い求めてくださったり、遠方から長距離バスで来られた方が立ち寄ってくださったり、サッと買って行かれた方が「Twitterのあの人だったのか!」と後で知ったり、差し入れをいただいたりと、始終興奮しっぱなしでした。
ほぼ一人店番だったため、休憩は一回だけ20分。大急ぎでリストアップしていたサークルさんをまわり、目当ての本を買いました。が、一人サークルさんの場合は食事やトイレで離席されていたり、人気サークルさんはいつ行っても人がいたりで、買いそびれも多数。しょんぼり。
ブースをまわった感じは、ところどころ人がたくさんいすぎて渋滞してたので、通路がもう少し広いといいな、と(Aブロックあたり)。ただこれはブロックによるので、あんまり広くても呼び込みにくくなるから難しいですね。Gブロック付近は、ちょうどいい広さでした。
見本誌コーナーはもう少し広さがあってもいいかも。休憩コーナーに机があるのはいいですね。あと、一面ガラス張りの窓から見える川と橋とビル群が美しくて、心がなごみました。
スタッフの皆さんの努力と試行錯誤には、いつも本当に頭が下がります。ただただ感謝です。ありがとうございます。
5時の終了間際までお客さんに来ていただき、『稲麻竹葦』新刊はたくさんの方のところへ旅立っていきました。一号も予想以上に売れて(一号二号のセット買いが多かった)、同人の猿川氏に売上報告をしたら、欺されてるんちゃうか、それ葉っぱのお金やろ、みたいな顔をしていました。
素人が万葉集を読んで「これおもろいー!」「これ好きー!」「こんな解釈どう?」と言ってるだけの同人誌に興味を持っていただき、本当にありがたい限りです。改めてお礼を申し上げます。
そして帰宅途中、Twitterを見ると早くも『稲麻竹葦』新刊の感想が……!! ありがとうございます! ありがとうございます!!
その後も、たくさんの感想を頂戴しました。その度に、嬉しすぎてPCや携帯の画面を拝んでおります。本当に、感謝感激です。
物書きにとって、感想をいただけるのは何よりの糧だと思っているので、私もできる限り拝読した本の感想をツイートしております。口下手なのですが、少しでも「読んだ! よかった!」を伝えたくて。お嫌でなければよいのですが。
次回は(原稿を落とさなければ)1月の文学フリマ京都に新刊を持って参加予定です。文学を愛する方々と交流できれば、と思っております。
稲麻竹葦を今後ともよろしくお願いいたします!