エイプリルフールであるが、特に嘘をつく用意はしていない。
普段から架空の物語ばかり書いているのだから、
あえて嘘をこしらえる必要もないような気がする。
気候が安定してくれたおかげか、体調はかなり回復した。
一日おきくらいには集中して書けるようになっている。
まあ集中したところで1500文字とか2000文字が限界ではあるのだけれど。
毎日3000文字くらい書けるようにならんものかなあ。
いま、物語を三つ並行して書いているのだが、
この中にいわゆる「本命」はない。
「これを書き上げて文学賞の公募に出してやるんだ!」
みたいな意気込みで書いている作品は、現段階ではないのだ。
とにかく、本命のアイデアが出て来たときに備えて
文章を書き続けること自体を目的にして書いている。
書くことが好きなので、まったく楽しくない訳ではないのだが、
義務感で書いている部分がかなりある。
しかしそんな思いで毎日PCに向かっているというのに、
本命のアイデアはなかなか出て来てくれない。
有り体に言えばアイデアが枯渇している。
何か面白そうなネタが転がっていないものかと
ネットのニュースに目を通したり、SNSをのぞいたりしているのだが、
どうにもこれといったものがない。
正直もう何も出てこないのではないかと不安にもなる。
とは言え、そんな不安に襲われたのは過去に一度や二度ではなく、
たいていはその後にアイデアが浮かび、作品に取り組めている。
だから今回も心配する必要はあるまい、と思ってはいるのだけれど、
それで不安が消えるはずもなく。
はあ、何かないものかなあ、心のアンテナに引っかかるものが。
一つ一つのアイデアは小さくても、
数が揃えば寄せ集めて一本の話にすることができる。
しかしいまはそんな小ネタすらない。
頑張りさえすれば確実に出てくるものなら希望もあるのだろうが、
こればっかりはかなり偶然に支配されてしまう。
いまここにないものは、探してもないのだ。
どうしたものだろうねえ。過去のメモでもひっくり返してみるかな。
そんなことを考える新年度初日の夜である。