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2024/08/16 入院内容(その一)

七月十九日の早朝。体が動かず目が覚めた。
また腰である。しかも前回より激痛、腰が一ミリも持ち上がらない。
尿意が襲ってきたがいまはそれどころではないのだ、
それに一回くらいはオムツが支えてくれるだろう。

基本的に腰痛は時間薬であるから、
何時間かじっとしていればいずれは動けるようになるはずだ。
しかし苦行層でもあるまいに、そうそう何時間も身体の姿勢を固定できない。
七転八倒しながら何とか動けないものか探っていると、
本日二回目の尿意がやってきた。

私の使っている紙おむつには「五回までセーフ」的な謳い文句が書いてある。
以前から「たぶん無理だろうな」とは思っていたが、
そこはそれ、追い詰められた人間が微かな期待を抱いていると、
結果的にはやっぱり無理だった。
「宣伝文句を一瞬でも信じるなど」平賀源内が草葉の陰で大笑いしているかも。

だがそのかいあってか身体は少しだけ動くようになった。
こうなればやるべきことは限られている。
玄関の鍵を開けること、おむつを履き替え服を着て、
そして救急車の手配である。
(以下次回へ続く)

2件のコメント

  • こんちは。何だか連載が始まりそうな予感がしますね。入院内容(その二)を楽しみにしています。
  • s_hasimoさま

    いまね、一日4~5時間しかマトモに動けないんですよ。
    あとは立ち上がるために、
    もしくは横になるために歯を食いしばるか、
    延々と寝続けるかだけです。
    連載できるかどうかは運次第ですねえ、
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