『Dランクダンジョン殺人事件』
https://kakuyomu.jp/works/16818093086142248183
Dランクダンジョン殺人事件は、出発点が「学園もの殺人ミステリーの舞台がダンジョン」というアイディアだったので、「現代にダンジョンがあるってどういうこと?」を自分なりにいろいろ考えていて、
・ダンジョンが中心の社会じゃいけない。ダンジョンのない現実の社会と乖離が大きくなるはずだから。⇒世間の大多数の人はダンジョンとは無関係の生活を送っている
・現代の日本人は、たとえそれがモンスターでも「殺す」は忌避感があって積極的に関わろうとしないだろう。だからモンスターは生き物とは明らかに違う性質がある(煙になって消える)。モンスターとは意思疎通はできない(喋れない、懐かない)。エルフとか他種族も無し。ダンジョン探索はゲーム性が高く現実感がない方が現代らしさを残せるので、安全に探索できるアバターが代わりに探索する
・ダンジョンから得られる利益が大きすぎると現代社会が大きく変わってしまう。そうなったらそれは異世界なので、効果はダンジョン内に限定すべき。もしくはダンジョン外の科学の方がダンジョンよりも優れている
という世界観を考えました。
その後でダンジョンズ&ドラゴンズで憶えた知識を組み込んでいるので、
・現代にダンジョンが現る前からフィクションとしてのダンジョンは存在し、メタ的にゲームやアニメに出てくるダンジョンから拝借した名称が使われる(ダンジョンマスターとか、ダンジョンスクリーンとか、エディットモードとか、モンスター名とか)
という設定にもしています。
あとは殺人ミステリーとしてなんとか成り立たせようとあれこれ設定をこねくりまわして、やっと設定がまとまってきた感じがします。
次回作では、今作でアバターから生身に戻って大変な目にあったアユムたちが、逆にアバターから生身に戻れなくなってしまう事件に巻き込まれるというコンセプトだけ妄想しています。
次回作の前にちょっと、これから昔の未完作品を整理しようと思っているので、
構想を忘れないようにここに書いておきます。