遅ればせながら補足――カザック朝の建国王アドリオットの話、フィル5歳です。
「冴えない王女」をお読みになった方は察していらっしゃるやもしれませぬ――
今話でアドリオットが予定を立てた、二か月後のその離宮は「第45話 窮迫と思いやり」/第二巻のp250でアレックスが話しているような状況と相成ります。
ええ、その光景を前にアドリオットがどんな顔をしていたか、想像の上涙してやっていただければ幸いです。もちろん涙の種類は問いません。
次回は新章、フィルのほうにも自覚が出てきて、アレックスも動き出す、ということで。
★もハートもコメントもフォローもすべて嬉しく拝見しています。
本当にありがとう、楽しんでいただけているといいな!
さて、今年も終わりが近くなりました。クリスマス間近――この時期、色んなことが起きます。
(以下、作者への幻想を持っていたい方は閲覧注意で)
昔、プレゼントを贈った甥姪に、徹夜明け、ようやく寝られるいうところを電話で叩き起こされ、「ありがとー!!すごいすごい!!」と興奮気味に語る彼らに「すごいすごいよかったよかったおめでとーおめでとー……寝てい?」と棒読みで言ったら、「大人げない!」「……わかった、○○(←私)はサンタさん来ないから。だって悪い子だもん……」「○○、かわいそう……」とそのプレゼントを贈った張本人にもかかわらずディスられた私。
期待に応えて『サンタの真実』(私ver.)を彼らに仕込んだ次の春、奈良公園で彼らが鹿に取り囲まれて追い回されるという見込み以上の結末を得て、笑い転げていたのはもう十年以上前。この辺は昔のサイトの日記に書いた気がする。
その彼らが我が子にプレゼントを贈ってくれるような年齢になりまして、月日が経つのって早いなーと思っていたら、
「◆◆、お前、苦労してないか?」
「訊き方間違ってる。どんな苦労してるって訊くべき」
「いやむしろ慰めるべき」
「……昔っからあんなふうってこと?」
――行いは自分に返ってくるという話。
年一回のサンタのためにいい子でいるより、悪い子の方が毎日楽しいんじゃ?とか思ってたせいかと今更悟りつつさよならです。明日がお互いにとっておもしろい日でありますように!