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「故地奇譚」25-5.蛇宰相

第25章、福地視点@バルドゥーバ終了です。

福地の良心は、内発的なものではなく、学習によって外から得たものです。
本人にはその辺を含めて、自分が少数派であるという自覚があります。
で『普通』を目指している、と。
その動機が疎外感やそれによる悲しさではなく、利便性なのも彼の特徴です。

その彼、『普通』のふりをするために江間や郁を観察の対象にしていたわけですが、自分も観察されていたとは気づいていません。
本質的には他人に興味がないので、人の心の動きに注意を払い切れないという次第。
妹関係のトラブルを防ぐべく周りの人間を無関心なふりをしつつ警戒/観察していましたので、福地にとって郁は特に鬼門です。そして、そうと気づいてないがゆえに騙される、と。

次章はメゼルに戻って米作り、そしてゼイギャクの娘、登場です。
シャツェランの縁談が本格化して、郁との関係も、というあたりで。

が、ちょっと忙しくなるので、更新飛びがちになるか、文字数短く更新するか、潔く消えるか……と目を逸らしてみる。なんせのんびりお付き合いいただければ幸いです。

ではこれで。なんかほんと冷えてきましたね。
で、今朝「さっむいなあ」と思いながら歩いていたら、「ガッアアアアア!」と真横のフェンスの上にカラスが舞い降りました。
「……おまえか」
見た目では判別できない、でもこんな変なハシブトガラスはあいつしかいない。
引っ越して縁が切れたと思ったのにと思いながら、「……暇すぎない?」と言えば、カアカアと返してくる。
歩き出せばフェンスの上をちょんちょん横跳びしてなんか言ってる。
なんか楽しくなってきて最後ケタケタ笑っていた私は、どこからどう見ても不審者です。

冷たいのは風だけじゃなくて世間の目もだったよ!とこっそり報告しつつ、おやすみなさい。
温かくして穏やかな夜をお過ごしくださいな。そして、お互いの明日がちょっと楽しい日でありますように。

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