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「故地奇譚」23-10.待つ者

前回分とまとめて補足。

・温泉
硫化水素、毒です。これが含まれる温泉、特に管理されてない物に近づく時はご注意を。
くぼ地にあるのは絶対に近づかないようにしませう。硫化水素は空気より重い=下に滞留していることがあって、火山周辺とかで事故が起きてます。

硫黄泉は硫黄分を含んでる温泉なので、(今回はたまたま酸性の設定にしていますが)必ず酸性というわけではないです。ついでに、硫黄泉で酸性だったら即硫酸というものでもないそうな。よって今回も違います。
硫酸は工業的に広く使われているものですが、郁たちの知識レベルとこの世界の技術水準ですぐ手に入れられる&利用できるようなものではないです。

・ アントシアニン
朝顔とか露草とかの花に含まれる色素。色水を作って、酸性⇔アルカリ性で色が変わるの試して、遊ばなかった?
ちなみに、紫キャベツも同じ色素なので、これで焼きそばを作って、途中酢かレモンをかけると楽しい。味の保証はしない。

なお、この世界では標準となる物質、今回は既にpHがわかっているものがないので、これを田んぼの水に応用する際もあくまで大体の指標です。

・硫黄
昔の日本では商業的に採掘されてましたが、
工業利用される石油の硫黄が、硫黄酸化物と化して大気汚染や喘息を引き起こすようになった
→石油の中から硫黄を取り除く処理が行われるようになった
→副産物として単体硫黄がとれるようになった
という経緯で、今ではもっぱらそちらが使われ、日本の硫黄鉱山は全部閉山しています。

硫黄の用途は色々ですが、一番は硫酸の製造になるのかな。
が、上で述べたように、この話ではそこまで至らない予定です。
「14-6.異物」にもありますが、硫黄から硫酸を作るには技術的なハードルをいくつもクリアする必要がありますので、仮に化学反応などについて知識がある=必要なものが分かったとしても、すぐに実現することは不可能です。

とまあ、色々書きましたが、全部趣味です。
何となくこんな物質があってこんな用途があるんだー程度に覚えていただければ、話の理解に支障ありません。

次回はシャツェラン視点で、宮部達が発った後の大神殿と寺下&佐野です。


さて……8月も終盤。最近ゲリラ豪雨、すごいですね。
この前「これ、傘の意味ないよなあ」という雨だったので、敢えて傘をたたんでずぶぬれで帰りました。
開き直って「濡れてオッケー!」ってそれはそれで楽しい。

子供の頃はしょっちゅうしてたなあと懐かしく思います。
うん、母に
「傘は空に先を向けて持つ物です。杖じゃない、刀じゃない、バットじゃない、バケツじゃない、パラシュートじゃない、帆じゃない、独楽じゃない、地面に絵を描く道具じゃない――これ以上壊さないように」
と真顔ですごまれて以来、
「そうだ、ささなきゃいい! そもそも持っていかなきゃいい! 壊れない!」
になりまして。
「濡れたら風邪ひくでしょう!」
「濡れて風邪引いたことない」
「……何とかは風邪をひかない……」
崩れ落ちてたなー、おかんごめんー、とこっそり母に謝ってみたりするのもちょっと楽しい。

そっちの天気はどうでしょう。雨もですが、暑さも中々、お互い体調に気をつけましょうねー&素敵な日曜日を!

2件のコメント

  • ある!あった!


    応援しとります。
  • だよね!

    ありがとー!! 
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