先日、「カクヨム短歌・俳句コンテスト」の短歌・二十首連作部門に投稿した『終わりなき逍遥』について、フォロワーさんの御指摘で、応募にあたり本文中には「二十首」しか載せられないことが判明しまして(ちゃんとルールを隅々まで読まなかった自分が悪かったのですが(汗))、当初本文に掲載していた首以外の文章については、取り急ぎこちらに移しました。
また、本文中において、「掲載した首について、過去のどの作品について詠んだものか?」というクイズを出したのですが、正解も含めてこちらに掲載しました。
皆さんを混乱させてしまい、大変申し訳ありませんでした。以下、作品中の本文に掲載していた文章です。
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僕がカクヨムに参加し最初の作品を書き始めてから、はや五年の年月が流れました。ここまで支えて下さった皆さん、ほんの一瞬でも僕の作品に目を止めてくださった皆さんには、感謝の気持ちでいっぱいです。
初めてカクヨムに作品を掲載した時のときめきは、今も忘れていません。どのくらい多くの人達が読んでくれるんだろう、どんな感想が返ってくるんだろうって、毎日ドキドキしながら反応を心待ちにしていました。しかし、結果は散々でした。今読み返すとあまりにも拙くて、反応が薄いのは当然かな? と思いますが……。
五年経った今もなかなか巧く書けなくて、「文章はこれで良いのかな?」「皆に受け入れられるのかな?」と作品を掲載するたびに不安で胸がいっぱいになります。これからもずっと、カクヨムの上をあてどなくさまよい続け、時には拙作を書いていくことになるでしょう。
このたび、過去カクヨムに掲載した五十二作品の中から二十作をピックアップし、内容を振り返りながら短歌にまとめてみました。
拙作ばかりですが、作者としては自分の子どもみたいな愛情を感じております。 わずか三十一文字ですが、作品に込めた想いが伝われば、と思います。
なお、掲載した首と作品名は以下の通りです。皆さんは
どこまで正解したでしょうか?
友達が 教えてくれたよ マイク越し 夢を持とうよ 年を取っても
(「書き下ろし~青春のリグレット~」(2018))
ガラス越し キセキをくれた キミたちを 並んで見てる 幸せな午後
(「メダカのキモチ」(2019))
海の声 再び私を 導いた 人生という 果てなき航海(たび)へ
(「海の声が、聞こえるかい?」(2019))
迎え火が ほのかに照らす 君と僕 忘れられない ひと夏の恋
(「一瞬の夏~my momentary lover~」(2019))
昼と夜 それぞれ違う 顔だけど 悩める君の そばにいるから
(「バーテンダーは名探偵?」(2019~2020))
時を越え 変わることなく ここにある あなたの笑顔と プリンアラモード
(「『風見鶏』で待ってます」(2020))
わが夢を 奪われてなお 叫ぶ君 「あきらめるなよ」 涙見せずに
(「海辺の町、それぞれの夏」(2020))
黄金井(こがねい)の 美味しき水が もたらすは 自然と人の 永遠(とわ)の調和
(「黄金(こがね)の水」(2020))
床の間で 月に照らされ 横たわる 愛おしい君 抱きしめる
(「月見坂の奇跡」(2020))
「君が好き」 心の叫び 届けたい 手のひら舞台で 踊らされても
(「君の心に、届きますように」(2021))
愛息子(まなむすこ) 誕生日に くれたもの 忘れぬ日への 時間旅行(タイムトラベル)
(「1970年のシンデレラ」(2021))
仕事辞め ひとりぼっちの 昼下がり 見つけてみるか 新たな俺を
(「果てしなき人生の旅路」(2021))
夏の夜 二匹の蛍 舞い上がる 叶わぬ恋と 分かりながらも
(「あの夏の蛍」(2021))
一台の ピアノが紡ぐ コンチェルト 人それぞれの 思いを込めて
(「紡ぎの調べ」(2022))
登り坂 ひたすら歩き かみしめる 思い出の味 親子の時間
(「この長い坂道の向こうには」(2022))
引き出しに 残されていた あの頃の 一輪咲きの 勿忘草《わすれなぐさ》が
(「勿忘草~僕の初恋は、一枚の手紙から始まった」(2022))
この空を 見上げて一人 思い出す 蒼き日々と 君との約束
(「君と同じ空を見上げて」(2022))
誕生日 会いたくなかった ワルガキが 教えてくれた 男の友情(きずな)
(「五十歳の約束~forever friends~」(2023))
春風が ポニーテールを 揺らす時 高鳴る胸と 帰れない僕
(「しあわせ書房~昼下がりの出会い~」(2023))
時流れ 人や景色が 変わっても 僕は変わらず ここにいるから
(「大きなケヤキの樹の下で」(2020~連載中))