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繰り返す失敗の日常に見つける、自分だけの希望。その先にあるものは……

今朝、久しぶりにカクヨムの創作活動の合間に、自宅周辺を散歩してきました。道すがらには色鮮やかな百日紅が満開を迎えており、白、ピンク、赤、紫などの花々がとても美しく咲き誇っていました。

百日紅は名前の通り、梅雨明けから初秋までの長い期間に渡って楽しめる花だと知り、その華麗さにしばらくの間心を奪われました。

我が家に戻ると、思いがけずカクヨムでその百日紅にふさわしい作品に出会いました。光が当たれば、こよなく美しい短編小説です。

【作者名】西奈 りゆ さま

【タイトルとキャッチフレーズ】
『私嫌いな私の、ちょっと不思議な幻想憚』 
私を助けられない私―――。悪気なんてない。何をしても間が悪いだけ。人にできることが、どうして私にはできないんだろう―――。
https://kakuyomu.jp/works/16818093083565921713

その作品は短編ながらも、枯れた温室や老人との対話を通じて、自己嫌悪や孤独感、そして自己受容の難しさを描いた、涙を誘う物語です。主人公の内面の葛藤や、周囲との軋轢がリアルに描かれており、物語に深みを与えています。僕は寂しい彼女に共感すると同時に、言葉にできない感動を覚えました。
エンディングのエピソードは、一抹の希望を残してくれるようで、ほっと安堵します。咲いた一輪の名もない花が、希望や再生の象徴のように描かれており、彼女にとって細やかでも良いので希望を紡ぐ花になってくれることを願わずにはいられませんでした。たとえば、百日紅のような……

お時間のある時にぜひ読んでみてください。もっと光が当たってほしい、素晴らしい感動作品です。

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