日本の若者たちは、かつて我が国におぞましい戦争があったことを真剣に考える機会があったのでしょうか……。
もし、言い過ぎた部分があったら、心からお詫びします。確かに日本は平和な国です。けれど、世界には戦禍に苦しむ国々がたくさんあります。
今日は終戦記念日です。「終戦」に「記念日」という言葉を合わせることに抵抗感や違和感を持つ人もいるかもしれません。しかし、この言葉の重みを理解する人が次第に減ってきているのも事実です。今年で終戦から七十九年目を迎えます。
もちろん、私自身は戦争を経験しておらず、焼夷弾が降る中で必死に生き抜いた祖母たちから話を聞いただけです。しかし、戦争で縁者を失った私はその言葉の重みを理解しています。
昨日のニュースで驚いたことがありました。パリオリンピック卓球女子団体で銀メダル、シングルスで銅メダルを獲得した早田ひな選手が、大会を終えて行きたい場所として「知覧の特攻資料館に行きたい」と発言したことです。それに続けて、彼女は「生きていること、そして自分が卓球をこうやって当たり前にできていることが、当たり前じゃないというのを感じてみたいなと思って、(特攻資料館に)行ってみたいなと思っています」と続けました。
誤解しないでください。どんな理由があろうとも、私は戦争を礼賛する気持ちは毛頭ありません。しかし、早田さんは若者でありながら、あの真剣な眼差しや勇気ある発言には目頭が熱くなりました。
今日の昼は全国戦没者追悼式に合わせ、戦争で亡くなった多くの御霊に対し、日本人として正午から一分間の黙とうを捧げるつもりです。ここまでお読みいただきありがとうございました。